となると気になるのは、続編の可能性。タイトルに「FIRST」が入ることから、SNS上では「FIRSTというのがめっちゃ気になる。続編頼む」「SECONDにも期待」というような声が多く見られる。これだけのヒット作になったのだから、続編さらにはシリーズ化の待望論が生まれるのは当然のこと。公式の発表は現状ないため憶測&妄想ではあれど、続編の可能性はあるのか? もしあるとしたらどんな話? ネットで白熱している続編を希望する声とともに考えてみたい。
そもそも『THE FIRST SLAM DUNK』の企画開発には長い歴史があり、東映アニメーション・松井俊之プロデューサーが井上雄彦サイドに映画化を打診したのは2003年。しかし断られてしまい、2009年に企画書を制作して再アタックし、2014年末に承諾を得て2015年の年初に脚本制作が始まったという。公開までに20年近くの歳月を要しているのだ。
そして、井上監督の徹底的にこだわり抜いたクリエイション。制作過程を追ったムック「THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE」を参照するとキャラの表情などへの細やかな指示や描き直しが確認できるが、それらに加えて試合中の臨場感を底上げするSE(サウンドエフェクト)、ジャージやユニフォーム、ゴールネットの揺れを自動化する技術の導入など、本作のために追求・開発した点は数多い。
これだけ時間と体力・根気を要したのだから続編は難しいのでは? という考え方もできるのだが、逆に「だからこそシリーズ化を」「作ったことでノウハウを確立できた」ともいえる。ここまでの成功を収めた&待ちわびているファンも多いという“結果”もあり、次はよりスムーズに、より進化させることができるーー。という作り手魂に火をつける条件がそろっているのではないか。
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https://www.cinematoday.jp/news/N0135069