97年の会議。当時編集長だった鳥嶋和彦(66)がワンピースの連載開始に反対の意見を述べると、賛成派がすかさず反論した。
「いまのジャンプにいない熱血でひたむきな主人公。子供たちにもわかりやすく、人気が出るはずです」
会議室に集まった副編集長と、それぞれが3~4人の班を束ねるデスクたちの意見は完全に真っ二つ。普段ならすぐに終わる会議が、2時間以上が過ぎても結論はまったく見通せなかった。
会議が始まって3時間近く。すっかり日が暮れたころ、デスクが「これをやれなければ作家も編集者も腐る」と悲痛な訴えを上げた。
ワンピースの作者、尾田栄一郎も当時はあまたいる新人作家の一人にすぎない。担当編集者も同年代の若手で、ワンピースはすでに3回、連載会議で落とされていた。練り直した企画を背水の構えで提案したのが、この日の会議だった。
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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40658940Q9A130C1CR8000/
もうちょっとで進撃の巨人状態になるとこだった