概要
女子高生2人の日常が、ちょっとだけ変わる。
安達と出会ってからの一年が割と濃いから、過去が遠くなっているのを感じる。
良くも悪くも、安達は印象的なので他の記憶を上書きしてしまう。
わたしはいつか、安達との過去だけで埋め尽くされるのかもしれない。
私には思い出というものがおよそ欠けている。
そして、私には今にしかしまむらがいない。
少なくとも、今この時は。
一年前はまだちゃんと覚えていて、そこにある。
だから昔じゃない。
私は、いつかしまむらと過去を過ごせるだろうか。
安達と出会う前のしまむらと、しまむらと出会ってからの安達。
少しずつ何かが変わっていく。
そんなお話。