まずは何といっても「夢の超人タッグ編」に登場したビッグ・ボンバーズを挙げなければいけません。カナディアンマン、スペシャルマンによるタッグチームですが、彼らはシングルでもタッグでも非常に味わい深いかませ犬キャラでした。
スペシャルマンはアメリカ出身、カナディアンマンはカナダ出身の正義超人です。スペシャルマンは第20回超人オリンピックに出場しましたが、キン骨マンの罠にかかって予選で失格。カナディアンマンは一回戦でロビンマスクと対戦しますが、あっという間に敗退しました。いずれもキン骨マンの狡猾さ、ロビンマスクの強さを見事に引き立たせています。
しばらく目立った活躍はありませんでしたが、「黄金のマスク編」でキン肉マンがスニゲーターに敗れた際、取り乱したカナディアンマンが「チェ…キン肉マンのうすのろめ どうせ死ぬんなら黄金のマスクを取り返してから死にゃあよかったんだ!」と暴言を吐いてテリーマンにガチギレされてしまいます。カナディアンマンは正義超人のなかでも年長者のはずですが、器の小ささを露呈してしまいました。
その後はさすがに改心したようで、スペシャルマンとともにキン肉マンと悪魔将軍が戦うリングを必死に支え続けていました。この功績が認められたのか、栄えある「夢の超人タッグ編」への出場が認められます。それがビッグ・ボンバーズです。
しかし、乱入してきたはぐれ悪魔超人コンビのアシュラマンに慇懃無礼な名セリフ「弱体チームには大会参加をご遠慮ねがおうか!! ねえスペシャルマンさんにカナディアンマンさん」と言われてしまい、激昂したもののアシュラマンとサンシャインの地獄のコンビネーションによって一瞬で返り討ちに。血反吐にまみれて横たわる彼らを誰も気にせず、そのまま開会セレモニーは執り行われました。
『キン肉マンII世』では、このときの醜態を故郷で責められ続けた苦悩を告白していましたが、やはり活躍はできませんでした。このときも器の小ささが災いしたように感じます。ビッグ・ボンバーズ、心に残るかませ犬コンビです。
●いつの間にかかませ犬「ウォーズマン」
ファイティングコンピューターの異名を持つキン肉マンの強敵だったはずなのに、いつの間にかかませ犬キャラになっていたのがウォーズマンです。
第21回超人オリンピック決勝でキン肉マンとシリーズ全体でも屈指の名勝負を繰り広げたウォーズマンでしたが、ファン感謝デーに乱入してきた7人の悪魔超人たちの攻撃を受けてしまいます。なお、このときはウォーズマンスマイルで子供たちと遊んでいました(子供たちは怖くなかったのだろうか)。
ブラックホールにパンチをかわされ、バッファローマンのハリケーンミキサーをまともに食らってマットに頭から突き刺さります。とどめにステカセキングの地獄のシンフォニーを浴びてしまい、聴覚器官を破壊されてKOされてしまいました。あの実力者のウォーズマンが……! と衝撃を受けた読者も少なくなかったと思います。悪魔超人の強さを鮮烈に印象づける見事なかませ犬っぷりでした。
その後、バッファローマンと激闘を演じたり、「黄金のマスク編」では自分を犠牲にしてプラネットマンを破るアシストをしたりするなどいいところもありましたが、ロビンマスクと超人師弟コンビを組んで臨んだ「夢の超人タッグ編」では、ヘル・ミッショネルズに惨敗。完璧超人の強さを引き立たせていました。
「キン肉星王位争奪編」では、キン肉マンチームに加入。受け身さえ取れない素人超人になったこともありましたが、ザ・マンリキから逆転勝利をあげます。しかし、肝心の決勝戦に出場しようとしたところ、知性チームのマンモスマンに奇襲されて試合出場はかないませんでした。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/4b419719c9ead0520672f7bf96f7cd6276453dd7?page=1