■親子視聴OKの「古くて新しい」作品
『ウイングマン』と『ドラゴンボール』がそうであるように漫画連載から「40周年」という節目であることはポイントの1つでしょう。出版社にとってはこれらの作品は貴重な財産であり、「リブランディングしてもう一度稼ぐ」という点では最高のタイミングとなります。
さらに出版社、テレビ局、アニメ製作会社、動画配信サービスなどが連携したビッグプロジェクトが仕掛けやすく、スケール感を醸し出すことで往年のファンに加えて新規ファン獲得の可能性がアップ。テレビ局にとっては親子での視聴が見込める希少なコンテンツであり、動画配信サービスとしても集客面で魅力的なコンテンツになります。
ドラマでもアニメでも「CGなどの技術進化」「旬の俳優を起用」という映像面でアップデートできることもフィーチャーされやすい理由の1つ。たとえば『キン肉マン』の格闘シーンは臨場感が過去のアニメから飛躍的に増していますし、『ウイングマン』も特撮アクションの最先端で演出することで視聴者を喜ばせています。
つまり1980年代の漫画を令和にアップデートすると、「親子ともに見応えのある“古くて新しいコンテンツ”になる」ということでしょう。