『NARUTO』は、ある意味西洋的な概念となった「NINJA」を逆輸入した作品と言える。作者の岸本氏自身はそれを意識しなかっただろうが、無意識にそれが行われていた点がむしろユニークで興味深い点と言えるかもしれない。
日本は、あらゆる文化をとりこんでしまう。クリスマスを祝った数日後に神社にお参りに行くことに違和感を抱かない国民性だ。なんでも取り込むミクスチャー性が日本文化の特色であり、『NARUTO』という作品には、そんなミクスチャー感が色濃く出ており、海外で発展したNINJAカルチャーすら、無意識に取り込んでしまったわけだ。批評家の横山宏介氏は、そんな『NARUTO』に、日本のポップカルチャーの在り方の典型的な例をみている。
「そこで描かれる「忍び」は日本的なモチーフでありながら、史実の忍者とはむしろ関係がありません。それは単に、忍者は火を吹かないし分身もしない、という意味では無く、『ナルト』における忍者の造形が、「チャクラ」や「フォーマンセル」といった用語、あるいは色も形も様々な髪と瞳(ナルトは金髪碧眼です)や洋服に代表されるとおり、徹底して多(無)国籍的であるということです。つまり同作では、古今東西の要素の「外付け」が「忍び」=日本的なものに回収されるのです。『NARUTO』は過剰な「外付け」自体を「日本」の個性として提示し、結果「クールジャパン」の先駆けとして、世界中で読まれることになりました」
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日本でハリーポッターが受けるようなもんすね
ヨーロッパでラーメンが流行ったのもナルトの影響だし
あと10年はナルトの海外人気続く